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2015/10/09

謹呈本&、銀河たいけん

ばななさんの新刊いただきました。ありがとうございます。

銀河鉄道、ひとまずラフあがり、全体の設計が、ぼやーっと見えてきた。これから、細かい調べなどしつつ、キャラクターの再考、舞台画像の調査です。

今回は、原稿の全文を載せます。それは、一種の「漫画表現の後退」を意味します。

ジョバンニが「カンパネルラ、ここからズラかろうよ」と言いました。

この場面、本来なら、吹き出して、台詞言うだけでよい。それが漫画表現です。ところが、そうやって、「ジョバニが」や「言いました」を取ると、不思議なものが、消えているのです。
それは、賢治の文章リズム感。それを取ったとき、何か、見えなかったものが現れる一方で、語感の魅惑、そして、やはり、何かが消えるのです。
漫画は、文章を絵に描くのであり、本来なら、極力、賢治の文章は消え、映像だけが現れる、という形。
しかし、その行為によって、消えているものこそ、賢治の魅惑のひとつ、なのです。

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